人は、私は特定の話題をどうして嫌悪的に思いすぐに終了したくなるの?ーレスポンデント条件付けから考察(ABA:応用行動分析コラム40)


Enせんせい

ABA応用行動分析コラム40は「人は、私は特定の話題をどうして嫌悪的に思いすぐに終了したくなるの?ーレスポンデント条件付けから考察」というタイトルで書いていきます


人は、私は特定の話題をどうして嫌悪的に思いすぐに終了したくなるのかという現象はとても不思議ではありませんか?

例えば想像をしてみてください。


あなたが誰かとお付き合いをしていて、お付き合いをしている関係が上手く行っていないタイミングで、その異性との関係についての話を聞かれたとき「あぁ、まぁ、また話すわ」などとすぐにその話題を終了したくなること、ありませんか?


他にも学生時代に友達とトラブルがあったタイミングで、親から「今日学校楽しかった?何があったか教えて」などと話を振られたとき「別に」とだけ伝え、そして「この唐揚げ買ったん?作ったん?」など普段は話さないであろう話題に転換したこと、ありませんか?


もちろん状況にもよると思います。

状況によるとは例えば、あなたが困っているシチュエーションで誰かに相談をしたいと思っている場合は別でしょう。


前者の異性との関係性について昔から相談に乗ってくれている人があなたに「最近どう?」などと聞いてきたときは解決策を求め、もっといろいろ話したくなるかもしれません。

また学生時代に友達とトラブルがあったタイミングでも親に聞いて欲しいと思った場合は、自分の気持ちに共感してもらえるのかどうか迷いながらも、悩みを打ち明けることもあるでしょう。


ただ「相談には乗ってもらえないであろうこと」、「共感されないであろうこと」が予測できた場合、他にもあるかもしれませんが、そういったとき、今自分がネガティブに感じている事象について話をしなければいけないということは基本的には嫌悪的なことだと思います。


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これは私自身もそうですし、他の人もそうではないでしょうか?

では、なぜこのようなことが起こるのでしょう?


私はこのようなことが起こるのは以上のような話題は気持ちの中に嫌悪的な情動を誘発させるからだと考えています。


嫌悪的な「情動」を呼び起こす「視覚刺激」、「聴覚刺激」、「臭覚刺激」、「味覚刺激」、「触覚刺激」、他にも身体的なコンディション(例えば以前風邪をひいたタイミングで嫌悪的なことがあったときに、また風邪を引いてしまった場合など)があったとき、

私たちは以前の経験から似たような体験が誘発されることがあり、過去に嫌悪的であった状況と類似した状況がやってくると、同じように嫌悪的な「情動」を体験するのでしょう。

そしてその体験をしたのち、私たちはその体験から戦うか逃げるかを決めるのです。


戦うか逃げるか

本ブログページでは以上のことをレスポンデント条件付けから考察して行きましょう。

その中で本ブログタイトルの「人は、私は特定の話題をどうして嫌悪的に思い、すぐに終了したくなるのか?」について考えていこうと思います。


その前に簡単ではありますが以下で本ブログで扱う「情動」を定義いたします。



本ブログページで扱う「情動」を定義する

ここまで「情動」と書いてきましたが「情動」とはなんでしょうか?

最初に本ブログで扱う「情動」について定義をしておきます。


情動について例えば山本 良子 (2014) は、

基本情動として生物個体が存在していく上で必要な進化の過程を経て残ってきたものは6つあると考えられていて「怒り」「喜び」「驚き」「嫌悪」「悲しみ」「恐れ」がそれにあたると述べています。

本ブログページで扱う情動は山本 良子 (2014) が述べた「怒り」「喜び」「驚き」「嫌悪」「悲しみ」「恐れ」は私たちが普段の生活の中で体感しているものですね。


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「情動」とは私たちが自発的に得よう(発生させよう)と思ったとき、自発的に得ることが可能なものでしょうか?


もしかすると俳優さん・女優さんなどのプロは「怒り」や「悲しみ」などの情動を自分自身のタイミングでコントロールして出現させることが可能かもしれませんが、

情動のコントロールは私にはなかなかできません。


以上のように本ブログで扱う「情動」については、


「情動」とは私たちが普段の生活の中で体感するもので、自分自身ではコントロールが難しいもの


と定義し、論を進めて行きましょう。


以上のように考えると「情動」は私たちが自発的に得ようと思っても、自発的に得ることは難しいかもしれません。

以下レスポンデント条件付けについても見て行きます。



レスポンデント条件付けは情動を条件付けるか?

ABAで扱う行動には自発的に行う行動と、受動的に行う行動のタイプがあります。


自発的に行う行動とは本ブログで書いている「行動」のほとんどを形成する「オペラント条件付け」によって学習可能なタイプの行動、通称、オペラント行動です。

オペラント行動は「喉が渇いたから、水を飲む」とか、「友達がいたから、話しかける」とか、「宿題がやりたくないから、ゲームをする」など、自分自身が始発できる行動のことを言います。


対して受動的に行う行動とは「レスポンデント条件付け」によって学習可能なタイプの行動、通称、レスポンデント行動です。

レスポンデント行動は「目に風がかかったら、目を瞑る」とか、「梅干しを食べると、唾液が出る」とか、「目の前に以前怒られた先生がいると、緊張する」など、自分自身で始発できない行動のことを言います。


本ブログページでの主役はレスポンデント条件付けです。


レスポンデント行動について「自分自身で始発できない行動」と書きましたが、私はブログの中ではレスポンデント行動は「誘発される行動」と書いてきました。

「誘発される」とは、特定の刺激(風や梅干しや以前怒られた先生)が出現すると、自分の意志とは関係なく、反応(行動)が誘発されるという意味です。


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オペラント行動は自発的に行うことができますが、レスポンデント行動は誘発される行動となります


誘発されるレスポンデント行動、例えば上で例に出したものは、

目に風がかかったら、目を瞑る・・・目の前の誰かがいきなり目に「ふっ」と息を吹きかけてきたら「瞑らない」と思う間も無く、意志を通さず反射的に目を瞑ってしまいます

梅干しを食べると、唾液が出る・・・梅干しを口の中に入れると「唾液を出さない」と思う間も無く、意志を通さず反射的に唾液が出てきます

目の前に以前怒られた先生がいると、緊張する・・・目の前に以前怒られた先生がいると例え「緊張してはいけない」と思っていても、意志を通さず緊張してしまうでしょう


レスポンデント条件付けによる学習は実験室だけでなく、普段の生活の中でも生じる学習過程です。

例えば「目の前に以前怒られた先生がいると、緊張する」という事例では「怒られるは緊張は生じなかった」可能性が暗に含まれており、怒られた以後に「緊張が生じる」ようになったとすれば、これは学習の成立を表していることになるでしょう。

もしレスポンデント条件付けによって「情動」は条件付け可能だとすると、特定の刺激が出現した際に、あなたの中で「情動」が誘発されることになります。


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しかし果たして、レスポンデント条件付けによって「情動」は条件付け可能なのでしょうか?


有名な研究ではJohn B. Watson・Rosalie Rayner (1920) は「アルバート坊や」という赤ちゃんに対して「恐怖」を条件づけることに成功しています。

※ 現在の倫理規定からこの研究は現在は行うことが難しいでしょう


この研究については「(ABA自閉症療育の基礎7)恐怖条件付けーアルバート坊や・レスポンデント条件付け(https://en-tomo.com/2020/07/20/fear-conditioning-classical-study/)」で過去に詳細をまとめています。


(ABA自閉症療育の基礎7)恐怖条件付けーアルバート坊や・レスポンデント条件付けのサムネイル

またJames E. Mazur (2006) は本の中で、古典的条件づけ(レスポンデント条件付けのこと)は他者に対するわれわれの情動にも影響を及ぼすことができるとして、

「心地よい」「中性」「不快」のいずれかの香りを人の顔写真と対提示し情動の条件付けを行った研究を紹介しています。

James E. Mazur (2006) では古典的条件づけとして紹介されていますが、呼び名が違うだけで古典的条件づけとは「レスポンデント条件付け」と同じものです


研究の結果をご紹介しましょう。

研究の結果は、

写真に写っている人と「心地よい」香りと対呈示された顔写真は最高点の好ましさの評定を得ることができ、

結果は写真に写っている人と「不快」な香りを対呈示された顔写真は最低点の好ましさ評定

という結果だったようです。


この研究結果は面白いもので、日常的にポジティブな刺激と何かの対提示を繰り返せば、その人に対してその「何か」はポジティブな情動を引き起こすことが可能ということになります。

しかし逆もまた然りで、例えば日常例としては相手が嫌(相手が「怒り」や「嫌悪」や「悲しみ」や「恐れ」)と感じることをすれば、自分とそれが対提示され相手から見た自分自身の評価が下がる、という結果を招くことでしょう。


一応、注意点としては今田 寛・宮田 洋・賀集 寛 (1986) を参考にすれば、世の中には不快刺激と何度対提示しても恐怖の対象になり得ない刺激もあります。

例えば「えんぴつ」と「強い音」で対提示を行った場合などが当てはまるかもしれません。


以上のように考えると、情動をレスポンデント条件付けで条件付けることは可能だと思います。

レスポンデント条件付けの実験的な条件付け過程については、

「(ABA自閉症療育の基礎5)レスポンデント条件付けの原理1(https://en-tomo.com/2020/07/18/responsive-conditioning-base1/)」

「(ABA自閉症療育の基礎6)レスポンデント条件付けの原理2(https://en-tomo.com/2020/07/19/responsive-conditioning-base2/)」

でご紹介していますので、気になる人はご参考ください。


(ABA自閉症療育の基礎6)レスポンデント条件付けの原理2のサムネイル

ここまでをまとめると、


・ 基本情動「怒り」「喜び」「驚き」「嫌悪」「悲しみ」「恐れ」の6つがある

・ 「情動」は私たちが普段の生活の中で体感するものであるものの、自分自身でのコントロールが難しいもの

・ 「情動」は私たちが自発的に得ようと思っても、自発的に得ることは難しい

・ 情動はレスポンデント条件付けで条件付けが可能

・ レスポンデント条件付けは実験室だけではなく、日常の生活の中でも起こる学習

・ レスポンデント条件付けで条件づけられるレスポンデント行動は誘発される行動で、特定の刺激が出現すると、自分の意志とは関係なく、反応(行動)が誘発される


ということが分かりました。


次の項ではここまで見てきた情報から以下、レスポンデント条件付けからなぜ特定の話題をどうして嫌悪的に思い、すぐに終了したくなるのかを考えて行きましょう。



レスポンデント条件付けからなぜ特定の話題をどうして嫌悪的に思い、すぐに終了したくなるのかを考える

ここまででレスポンデント条件付けによって「情動」を条件付けることが可能なことが分かりました。

ここまで書いてきた情動とは、基本情動「怒り」「喜び」「驚き」「嫌悪」「悲しみ」「恐れ」の6つです。


本ブログページ冒頭に以下のようなエピソードを載せています。


あなたが誰かとお付き合いをしていて、お付き合いをしている関係が上手く行っていないタイミングで、その異性との関係についての話を聞かれたとき「あぁ、まぁ、また話すわ」などとすぐにその話題を終了したくなること、ありませんか?

他にも学生時代に友達とトラブルがあったタイミングで、親から「今日学校楽しかった?何があったか教えて」などと話を振られたとき「別に」とだけ伝え、そして「この唐揚げ買ったん?作ったん?」など普段は話さないであろう話題に転換したこと、ありませんか?


「あなたが誰かとお付き合いをしていて、お付き合いをしている関係が上手く行っていないタイミング」であなたが持つ情動は「怒り」「喜び」「驚き」「嫌悪」「悲しみ」「恐れ」のどれでしょうか?

また「友達とトラブルがあったタイミング」であなたが持つ情動は「怒り」「喜び」「驚き」「嫌悪」「悲しみ」「恐れ」のどれに当たりますか?


私個人的な感想ではありますが「怒り」「驚き」「嫌悪」「悲しみ」「恐れ」はネガティブな気分にさせる情動で、「喜び」「驚き」はポジティブな気分にさせる情動と分類できそうです。

※ 「驚き」はどちらにでも該当しそうな気がします


「あなたが誰かとお付き合いをしていて、お付き合いをしている関係が上手く行っていないタイミング」や「友達とトラブルがあったタイミング」であなたが持つ情動がネガティブなものであるとすれば、

あなたはその情動に煽られている時間、きっと嫌な気持ちを感じているでしょう。


「お付き合いをしている関係が上手く行っていないタイミングで、その異性との関係についての話を聞かれたとき」や『親から「今日学校楽しかった?何があったか教えて」などと話を振られたとき』、

それらは情動を誘発する刺激であり、自分の意志とは関係なく反応(行動、この場合はネガティブな情動)が誘発されます。


「いや、最近、上手くいってなくてさぁ、実は・・・」や「今日学校、あまり楽しくなったよ。だってさ・・・」と話を続けるとどうなるか?

情動を誘発する刺激に曝される時間が長くなるため、嫌な気持ちが続く状態も長くなるでしょう。


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このような嫌な気持ちは早くどこかにいって欲しいものです

そうだとすれば「あぁ、まぁ、また話すわ」や「別に」と対応すれば会話が途切れ、嫌な気持ちを感じる時間が終了する可能性があるため、

私たちはそのようにするのでしょう


このような嫌な気持ちは、

彼女や友達といった嫌でなかったものと、一時的に嫌なこと(上手くいかない関係性やトラブル)が対提示される中で賦活されるネガティブな情動も同時に条件づけられ、「彼女や友達の話」というものにも派生し、そのタイミングではそのテーマを扱うことで情動も賦活されます。

このとき賦活される情動はネガティブな情動であると考えられるため、このような嫌な気持ちを発生させるのでしょう。


モヤモヤもしますね

この現象はレスポンデント条件付けで説明可能です。

レスポンデント条件付けでネガティブな情動が条件づけられる過程を簡単に言えば、

今まで嫌でなかった刺激(彼女や友達)と嫌なイベント(ネガティブな情動を引き起こす上手くいかない関係性やトラブル)が対提示されることで、

今まで嫌でなかった刺激(彼女や友達)が嫌なイベントを思い出させる(ネガティブな情動を誘発させる)ことを生じさせることで起こると説明できると思います。


だから私たちは一時、特定の話題をどうして嫌悪的に思い、すぐに終了したくなるタイミングがあるのでしょう。

一時というのは、磯 博行 (2005)によれば情動は一過性の急激に起こる強い感情状態や体験であるため、長く続くものではないからです。

長く続くものではないとしても、それを体感しているとき、すぐに逃げてしまいたいという衝動に駆られます。


但しこの情動に悩まされる状態が長く続くと精神衛生上良くはありません。

これは一時的に賦活される情動が何度も何度も、賦活され、収まり、賦活され、収まり・・・が繰り返し続くイメージです。

短期的には情動が治まっている瞬間はあるものの、本人からすれば「ずっと悩んでいる(期間が続いている)」という状態と言えるでしょう。


あまり本来は一時的な情動に長く悩み、例えば半年以上もずっと頭の中をそれらが支配している場合は一度、専門家に相談をしても良いと思います。

タチの悪いことにレスポンデント行動として生じる情動は誘発される行動であるため自分の意志でコントロールすることが非常に難しいからです。

だから「怒りは悪いことだ」、「嫌な気持ちになってはダメだ」、「悲しいことを考えるのは良くない」、「恐れることをしてはいけない」という気持ちを自身で持っていたとしても、それを自分でなんとかしようと思うことは簡単ではありません。


ここまでレスポンデント条件付けと情動について書いてきて、なぜヒトは特定の話題をどうして嫌悪的に思い、すぐに終了したくなるのかについて考えてきました。

以下、少し違ったパターンも最後にご紹介します。


次の項目は別パターンの【おまけ】


【おまけ】レスポンデント条件付けだけで説明が難しいネガティブな情動が生じるパターン

最後にもう一例ご紹介しましょう。

レスポンデント条件付けだけで説明が難しいネガティブな情動が生じるパターンをご紹介します。


Enせんせい

ここまで書いてきた例は「直接体験」したものでしたね?


例えば「彼女と上手くいかない関係性」や「お友達とのトラブル」について直接に体験したことでネガティブな情動を引き起こす学習が成立してきました。

では以下のエピソードはどうでしょうか?


あなたの好きな女性がいて、その女性と一緒に歩いています

まだお付き合いをする関係性でもなく、ただの友達です

あなたの好きな女性が180センチくらいある男性が歩いているのを目撃しました

そこで女性が「私は背が高い人が好み」と言ったとしましょう

あなたの身長は170センチしかありません


このときもあなたはネガティブな情動を感じるかもしれません。

背が高い人、ではなく「肌が綺麗」「運動が得意」「勉強ができる」など、なんでも良いですが、その女性の言葉を聞いて多分、嬉しいとは思わないでしょう。


ここでのポイントは、女性は「私は背が高い人が好み」とは言ったものの「背が低い人は好みではない」とは言っていない点です。

つまり直接体験していません。

しかし私たちは言葉を扱いますから、勝手に「私は背が高い人が好み = 背が低い人は好みではない」というように推論をしてしまいます。

そして勝手に落ち込んだりするのです。


これらの種のネガティブな情動の感じ方にはレスポンデント条件付けだけでなく「関係フレーム理論」というABAの理論が関わってくるでしょう。

本ブログでも「関係フレーム理論」についてまた書いていこうと思いますので、よろしくお願いいたします。



さいごに

本ブログページのテーマで伝えたかった1つのテーマは、

レスポンデント条件付けは誘発される行動であり、情動がレスポンデント行動だとすると誘発されるため自分自身でコントロールすることは難しい

ということです。


これは私は本当に大切なことだと思っていて、似たようなテーマで過去にブログを書いたこともあります。

それは『ABA(応用行動分析)では「怒るな」「悲しむな」はナンセンスですよー情動と行動(ABA:応用行動分析コラム6)(https://en-tomo.com/2021/01/14/aba-column6/)』です。


ABA(応用行動分析)では「怒るな」「悲しむな」はナンセンスですよー情動と行動(ABA:応用行動分析コラム6)のサムネイル

ブログ内でも書きましたがこのような情動に対して「怒りは悪いことだ」、「嫌な気持ちになってはダメだ」、「悲しいことを考えるのは良くない」、「恐れることをしてはいけない」と評価しても、自分自身ではコントロールが難しいため、そのように考え何かをしても上手く行きません。

このことは知っておいて欲しいです。


人は、私は特定の話題をどうして嫌悪的に思い、すぐに終了したくなるのかという現象はとても不思議ではありませんか?

ということを冒頭に書き本ブログを進めて行きましたが、本ブログで書いてきたように理由は、人は、私は特定の話題に対してネガティブな情動が誘発されることがあるからです。

だからその情動から逃げるようにして話題を転換したり、終了したりします。


もしこのようなことがあなたの生活の中で起こったとき、本ブログのことを思い出して「あー、あれのことかな」などと、思い返してもらえると少し面白いなと思いました。

次回もまたどうぞよろしくお願いいたします。



【参考文献】

・ 今田 寛・宮田 洋・賀集 寛 (1986)心理学の基礎 三訂版 培風館

・ 磯 博行 (2005)【中島 義明・繁桝 算男・箱田 裕司 (2005) 新・心理学の基礎知識 Psychology:Basic Facts and Concepts 有斐閣ブックス】

・ James E. Mazur (2006) LEARNING AND BEHAVIOR:6Th ed. 【邦訳 磯 博行・坂上貴之・川合伸幸,訳 (2008) メイザーの学習と行動 日本語版 第3版 二瓶社】

・ John B. Watson and Rosalie Rayner (1920) Journal of Experimental Psychology, 3(1), 1-14. Classics in the History of Psychology — Watson & Rayner (1920),  http://pages.ucsd.edu/~sanagnos/watson1920.pdf

・ 山本 良子 (2014)基本情動理論から見る情動発達 【遠藤 利彦・石井 佑可子・佐久間 路子 (2014) よくわかる情動発達 ミネルヴァ図書】