(ABA自閉症療育の基礎70)言葉の遅れの少ないお子さんへの適正行動増・問題行動減の療育支援ホームワーク(面接・SST・行動契約)

最近のブログページでは、ケースフォーミュレーションや問題行動を介入する手続きをどのような推奨手順にそって選択すれば良いかについて書いてきました。

「(ABA自閉症療育の基礎68)療育の問題行動解決とは?ケースフォーミュレーション、アセスメント方法から介入まで(https://en-tomo.com/2020/12/23/aba-case-formulation/)」

「(ABA自閉症療育の基礎69)ABA自閉症療育、問題行動の解決方法導入推奨手順、問題行動を解決しよう(https://en-tomo.com/2020/12/30/problem-behavior-intervention-procedure/)」


このブログページでは言葉の遅れが少ないお子さんとのホームワーク設定について書いて行きます。


Enせんせい

私はスケジュールの都合上、月に1回とか数ヶ月に1回しか訪問療育を行うことができないご家族様が複数いらっしゃいます


このようなご家庭におうかがいし言葉の遅れの少ないお子さんへ療育支援を行う際は、お子さんへホームワークを出し、次回私が来るときまでに達成することを目指すことが多いです。


こんな感じで、次回までに頑張ろうとお話しして終了

個人的にこのブログページで書いていく介入方法が適用できるのは、対象年齢はだいたい年長さん以上で言葉の遅れが少ないお子さんです。

言葉の遅れが少ないとは少し具体的にいうと、

5W1Hの理解がある。例えば「今日どこにいったの?」、「なんでそうなったの?」、「どうすれば良かった?」などの質問にだいたい答えられる

ことが1つのラインかなと思っています。


適切にホームワーク設定を行うことで、


・ お友達に話しかけて一緒に遊ぶことができる

・ 家に帰ってからすぐに宿題に取り組むことができる

・ お友達に罵声を浴びせることをなくす

・ お皿洗いをする

・ 学校で授業中に発表する

・ 綺麗に字を書く

・ 朝、先生に挨拶をする


など、さまざまなことの達成が可能です。


個人的なやり方としては、

ホームワークを組むときは「面接」と「SST:Social Skill Training(社会的スキル訓練)」を通して動機付けを上げ、できる見通しを持ってもらい、「行動契約」によって随伴性を記述し行動が一定期間維持するシステムを組んでホームワークとして成立させる

という流れの方法です。


Enせんせい

「面接」は、大人の方へのカウンセリングで使う技術を言葉を簡易的にするなど子ども用にアレンジして行っています


個人的にはこの時点の介入ができることが、1つのABA自閉症療育の中間ゴールのように思っており、

私はこの時点を目指して幼少期に「要求表現」や「5W1H」、「受動態」を教えたり、「ものごとに評価をつけられる」ように支援していると言っても過言ではありません。

これから紹介していく言葉でのコミュニケーションを通してホームワークを設定することができるようになると、本当にいろいろなことを達成していくことが可能になると思っています。


このブログページではホームワークを組むときの大枠の枠組みをご紹介していければ幸いです。

このブログページでは仮想事例を用意しその事例をもとに解説していければと思います。



このブログページで扱う仮想事例、太郎くん

小学校2年生の太郎くん。


小学校2年生仮想事例の太郎くん

太郎くんは一人っ子で3歳の頃に自閉症スペクトラムと診断が下り、お友達と関わることが年少、年中さんのころはほとんどありませんでしたが、年長さんくらいから周囲のお友達に興味が出てきたのかお友達への関わりが増えてきました。

しかしお友達との関わりは決して適切と言えるものではなく、お友達の遊んでいるところに行って作っている作品を壊す、突然身体を触る、自分の話を一方的にするなどが目立ちました。

お友達が泣いてしまうこともあり、お母さん・お父さん、先生から怒られることが繰り返されるうちに「僕はお友達は嫌い」というようになり、小学校に入ってからは休憩時間、お友達と遊ぶのことはなく1人で校庭の隅でずっとうろうろとして過ごしていました。

お母さん・お父さん、担任の先生は心配をしていましたが、「学校は楽しい?」と聞くと太郎くんは必ず「楽しい」と言います。

今年受けたIQテストの結果では、太郎くんのIQは100という数値でした。



ABA自閉症療育、ホームワーク・面接

以下、太郎くんの仮想事例から面接のコツを見て行きましょう。

親御さんにも言えることだと思いますが「休憩時間に遊ばないことを心配」していたとしても、本題に入るとき「休憩時間に遊ばないこと」の話題にばかりフォーカスして話し合いを始めても本人からの抵抗が出てうまく話が進まないことが多いでしょう。


例えば何度か私と会って楽しく私と会話ができる状態に信頼関係を築けたとして本題に入るとき

「太郎くんはなんで休憩時間お友達と遊ばないの?」

「休憩時間、お友達と遊んだ方が良いと思う?遊ばない方が良いと思う?」

などと詰めていっても太郎くんも抵抗感を持つことでしょう。


最初に欲しい情報は、

太郎くんは本当はお友達と遊びたいけれども、遊べていないのか?

太郎くんはお友達に興味がなくて、お友達と遊びたいとは全く思っていないのか?

この仮想事例の文脈では、年長のときにお友達に興味関心を持つ時期がありましたので前者である可能性が高いです。


以下、面接本題の入りの例を見て行きましょう。


Enせんせい

何度か話したこともあり、私のことを少し好きと思ってくれている(信頼関係はある)ことは前提とします


私:太郎くんは小学校で好きな時間ってある?

太:給食の時間が好きだよ

私:おっ!いいね。先生も給食好きだったよ!好きなメニューはある?

太:スパゲッティが好き


などと「休憩時間に友達と遊ぶ」が目的であるとしても「学校のエピソード」という少し遠回りしたところから話題を始めていくことが賢明でしょう。

またこのとき、どれくらいのテンポで会話が返ってくるか体感で良いので把握しておくようにします。

このような会話を続けて行き、本題に入っていくのですが、


私:あ、そうなんだ。そういえば、休憩時間はなにをしているの?


このような「休憩時間」というキーワードを出したとき、今までよりも早い・遅いテンポで会話が返ってきたり、黙る、またはすぐに別のエピソードに行きたがる場合は、

太郎くんの中にも何かしら「休憩時間」について上手く行っていないと感じる何かがある可能性が考えられます。


また、

私:あ、そうなんだ。そういえば、休憩時間はなにをしているの?

太:んー、覚えてない


こういった反応もあり得ます。今まで「給食で好きなおかず」や「好きな授業」については答えてくれていたのに、急に休憩時間の話題では「覚えていない」「忘れた」「わかんない」というような反応が返ってくることもあるでしょう。


私:そっか。覚えていないこともあるよね。先生も忘れちゃうことあるから、そういうときってみんなあるよね


と、「お母さんは1人で遊んでいるって言っていたよ」、「休憩時間だけ覚えていないって変じゃ無い?」など詰めていくのではなくできるだけ抵抗感をお子さんが抱かないよう配慮し、

暖かい空気感で、お子さんが「話しやすい」「お話ししてもいいかな」と思える、ベストは「お話ししたい」と思ってもらえるようにゆっくりと進めていくことが良いと思います。

※ なんどかチャレンジしても、どうしても話の展開が進まないときは「お母さんは1人で遊んでいるって言っていたよ」というのはありだと思います


私:太郎くんはさ、こういった休憩時間が過ごせたら楽しいなって、そういうのある?

太:花が好きだから、花を探したい

私:いいね!先生はたんぽぽが好きだな。綿毛飛んでいくの面白い

太:本当?今度みつけたら先生にも見せてあげるね

私:ありがとう!太郎くんは優しいね。太郎くんが持ってきたたんぽぽを見て先生が喜んだら太郎くんは嬉しい?

太:うん。嬉しいよ

私:そっか!太郎くんがお花を見せて、それで誰かが喜んでくれるのは嬉しいよね

太:うん。お花綺麗だし

私:綺麗なお花を見つけたら、お友達や担任の佐藤先生に見せるのも良いね。綺麗って言ってくれるよきっと

太:そうだね


「休憩時間はお友達と遊ばないとだめだよ」という論法ではなく「太郎くんが過ごしたい理想の休憩時間という」内容で話を進めます。

太郎くんのニーズの中に、周囲(親御様など)のニーズ、この場合お友達と関わる機会を巻き込んでいくことで問題解決を目指していくことが良いでしょう。


ピンクの下線、お友達や担任の佐藤先生というところはちょっとしたコツで、

「担任の佐藤先生やお友達」という順で伝えてしまうよりも先に抵抗感の強い「お友達」を提示した方が受け入れてくれ易いと思います。


Enせんせい

面接ではこのような細かいテクニックを使用しながら進めて行きます

「自分だったらどう言われたら受け入れやすいか?」

をイメージしながらお話を進めていけば良いと思います


私:じゃあさ、お友達や担任の佐藤先生に太郎くんのお花を見せてあげるの1回、先生とやってみようよ!先生が太郎くん役ね。太郎くんは先生役で、こうやって見せに行くのどう思うか教えてよ


このような感じで「疑似場面」に持っていって「SST」場面に移行することを狙うのですが、

すんなり行くことも多いもののどうしても抵抗感が強く本人がやりたくない様子の場合は「強化子を強める」セッティングすることも視野に入れます。

※ 例えば1回できたら帰りにアイス買ってもらえるとか、親御さんと調整しながら「それだったらやるよ」とご褒美重視で設定します。最終手段ですね


以上が「面接」の設定です。

面接を本人の「価値」に沿った形で進めていくというのは第三世代行動療法を意識して行っており、

基本的に使用しているテクニックは「動機付け面接(MI:Motivational Interviewing)」を多用しているように思います。


Jonas Ramnerö & Niklas Törneke (2008):左
William R. Miller・Stephen Rollnick (2002):右

今回は「動機付け」をテーマに仮想事例を紹介しましたが必要に応じて「機能分析」のテクニックを使用したり、矛盾をついていって具体化させると言った「動機付け面接」の別のテクニックも使用して面接を行っていきます。



ABA自閉症療育、ホームワーク・SST

またSSTについては別のページで書いていければと思いますがSST(Social Skill Training:社会的スキル訓練)を行うときには大きく分けて2つの目的があります。

佐藤 正二・佐藤 容子 (2006) を参考にすれば、


・ 社会的スキルの発達を促し社会性を高めること

・ 社会的スキルの不足が深く関係していると思われるいじめ、不登校、うつ、ひきこもりなど将来の不適応行動の出現を予防すること


の2つの目的で、現在ある問題に取り組むSSTと、将来起こるかもしれない問題を予防するSSTです。


Enせんせい

「困っている問題を解決するためのSST」と

「今後、困るかもしれないことを予防するSST」

を意識的に使い分けABA自閉症療育支援を行うことは結構大切だったりします


「困っている問題を解決するためのSST」では現状既に困っていることがあるのでその子の状況に近いシチュエーションを組むことを意識し、

「今後、困るかもしれないことを予防するSST」ではまだ起こっていないシチュエーションの練習となるため、オーソドックスな「よくあるシチュエーション」で練習していく、

ということが違い、介入設定が微妙にずれてきます。


今回の太郎くんの「面接」の流れから考えれば、これから太郎くんに実践するSSTは「困っている問題を解決するためのSST」と捉え行っていきます。


私:じゃあ、太郎くん見ていてよ。先生が太郎くん役だよ。太郎くんは佐藤先生ね(バッ!)

いきなり太郎くんの目の前に花を持っていって目の前に突き出す

私:どう?嬉しかった?この方法はどう思うかなー

太:いいと思う!嬉しかった

私:え?どうして?

太:お花、綺麗だし


本当は「目の前にいきなり花を出されるとびっくりする = 不適切」と答えて欲しいところですが、太郎くんも「お花」に気持ちを持っていかれていると上のような、

ダメ出しして欲しいモデルを受容されるということも起こります。

こう言った場合は例えば、


私:じゃあもう一回やるね。太郎くん見ていてよ。先生が太郎くん役だよ。太郎くんは佐藤先生ね(バッ!)

※ ↑ さっきと同じことを行う

おし、じゃあ次見ていてね

「ねーねー、佐藤先生、ほら、見て」(花を見せる)

これはどう?「ねーねー」って言って話しかけるか、話しかけないか、どっちが良かった?

太:ねーねーって言った方がいいかも


・・・・・

このように例えば良スキルと対比させたりしながら、成功するようにスキルを整えて行きます。

今回担任の佐藤先生に対して行うことをファーストステップとしていますので、

実際に小学校で太郎くんが佐藤先生にスキルを使用する場合には事前に佐藤先生に内容を伝えておき、佐藤先生が太郎くんのスキル使用を強化するように設定を組んでおくことが肝要です。


この「失敗させない」は真面目に大切なポイントです!

失敗させないこと。

「あ、本当だ!先生が言ったように(スキルを)やったら、上手くいった。楽しかった」

という成功経験を積んでいくことが上手くやるコツと言えるでしょう。


このような経験を積んで行ったのちに、


私:太郎くん、佐藤先生喜んでくれてよかったね!次は花子ちゃんに見せるのはどう?


などお友達に見せる設定に近づけて行きます。

このとき、お母様と話し合って対応の良さそうなクラスメートに見せるように持っていくということも大切です。

そしてクラスのお友達と段々とやりとりが増えてきたときくらいに、


私:太郎くん、休憩時間もし、お友達が誘ってきたら一緒に遊びたいと思う?


と本題に入って行き本来やりたかった「休憩時間に友達と過ごす」というターゲットへ向かっていけば良いでしょう。

じっくり慎重に、そして太郎くんも充実感を持って取り組める介入計画が美しいですね。



ABA自閉症療育、ホームワーク・行動契約

太郎くんが面接を通して「お花を佐藤先生に見せる」ことに動機付け、その方法をSSTを通して学んだとき、第一回目のホームワーク設定が可能となります。

ホームワークの設定は見切り発車はあまりお勧めしませんので、しっかりと成功するだろうという準備が整った段階でGoしましょう!


Enせんせい

もし第一回目に時間が足りなくてSSTを行えていなかった場合は「また、次回先生と練習してみようね」とそのときはホームワークを組まないという慎重な姿勢が大切です


特に「第一回目の私とのホームワーク」は絶対に成功させる、というくらいの気概が大切で、もし親御様もこのブログページを参考にお子さんの行動の変化を狙うのであれば特に「第一回目」を成功させることにはこだわってください。


休憩時間にお花を見つけて佐藤先生に見せる、ということをホームワーク化する際にヒントとなるのが「行動契約」というテクニックです。

行動契約とは簡単に言えば、随伴生を記述した内容でお約束を交わすことなのですが、

Raymond .G .Miltenberger (2001)によれば行動契約には5つの基本的な構成要素が含まれます。


(1) 標的行動を決める

→ 明確な客観的な用語で記載する


(2) 標的行動の測定方法を記載する

→ 標的行動が生じたかどうか証明できる必要がある


(3) その行動をいつ行うのかを記載する

→ 標的行動をいつ行うのかを記載する


(4) 強化と弱化(※ 罰)の随伴性を決める

→ 行動の結果どのような強化を受け、また罰を受けるのかを定義する


(5) その随伴性を誰が実行するかを決める

→ 誰が、何を実行するものかを決める


行動契約についてRaymond .G .Miltenberger (2001)は以上の5つの基本的な構成要素を述べました。

以上の要素も取り入れ、太郎くんが「お花を佐藤先生に見せる」ことを整えて行きます。

(1) 標的行動を決める

→ 佐藤先生に「ねーねー、佐藤先生、ほら、見て」と言い、お花を見せ、佐藤先生から何かコメントをもらう


(2) 標的行動の測定方法を記載する

→ 佐藤先生に協力してもらう。太郎くんがお花を見せてきたかどうか連絡帳などに印をしてもらう。太郎くんにも上手くできたら佐藤先生が印をしてくれることは伝えておく


(3) その行動をいつ行うのかを記載する

→ 月曜日・水曜日・金曜日の大休憩の時間に行う


Raymond .G .Miltenberger (2001)の述べた基本的な構成要素を取り入れ太郎くんの事例で考えると以上のような目標を立てることができます。

(4) 強化と弱化(※ 罰)の随伴性を決める

→ 1週間、2週間、1ヶ月などそのときの状況によっても変えますがどの程度できたら、何があるか(強化子設定)

を作成します。

下のイラストは2週間の目標として作成した例です。


仮想事例太郎くんのホームワーク(1)(2)(3)(4)は解説で実際には記載しない

(1)から(4)の要素がどこに入っているのかイラストで矢印を引いて示しました。

(4) 強化と弱化(※ 罰)の随伴性を決める

については今回「罰」の結果について記載せず、強化のみでコントロールしようとしています。


もし「罰」も使用するのであれば、

「6回 の うち ◯ が 2こ よりも おおければ お母さん が にちよう日に しょくぶつえん に つれていってくれるよ

◯ が 2こ よりも 少なければ にちよう日 は おやつ がありませんよ」

などという一文をホームワークに加えれば良いでしょう。

ピンク色の下線部分が罰の随伴性(レスポンスコスト)になりますが、

「罰」については最初から使用せずどうしても上手くいかないことが続く場合に使用を検討するということで大丈夫でしょう。


最後に大切なこととしてケースでは今回の上手くできた場合「植物園」に行くけるよという強化子が設定されています。

ただ親御様が教えたいことは「植物園に行けるから、先生やお友達に話しかける」ということではないでしょう。

そのためいずれは植物園という強化子を無くしていく必要があるのですがそのために必要なことは、

学校から帰ってきて佐藤先生が◯をつけてくれていたことが確認できた瞬間にしっかりとお子さんを褒めてあげるという毎日の細かな関わりが実は私は一番大切だと思います。



さいごに

このブログページでは言葉の遅れの少ないお子さんへ療育支援を行う際に私が使用しているホームワークの流れを記載してきました。

ホームワークを組むときは「面接」と「SST:Social Skill Training(社会的スキル訓練)」を通して動機付けを上げ、できる見通しを持ってもらい、「行動契約」によって随伴性を記述し行動が一定期間維持するシステムを組んでホームワークとして成立させる

という流れでした。


「面接」ではブログページで紹介したように、

お子さんが動機付け高く問題行動の解決に取り組めるよう本人のニーズの中に、周囲(親御様など)が問題だと思っているニーズを巻き込んでいくことで問題解決を目指していくことが良い

と思います。


「SST」では、

失敗をしないようにしっかりとスキルを整えてあげることが賢明です。

そのためには小学校で先生にスキルを使用する場合は、事前に先生に内容を伝えておき、先生がお子さんのスキル使用を強化するように設定を組んでおくことは大切になります。

対お子さん(お友達)に対してスキル使用するときには、


・ 友達が「その花なに?」と質問をしてきたらどうするか?

・ 友達が「ほんとね」など、リアクションが薄かったらどうするか?

・ 友達が無視したらどうするか?

・ 友達から「うるさい。あっちいけ」などの嫌悪的なリアクションが返ってきたらどうするか?


など考えうるあらゆるパターンを練習しておき、ある程度のシチュエーションに対応できるように仕上げてから(お子さんの頭が真っ白にならないように!)実践します。

この対お子さん(お友達)に対してスキル使用することについて次のページで詳しく書いて行きましょう。

どうぞよろしくお願いします!



【参考文献】

・ Jonas Ramnerö & Niklas Törneke (2008)The ABCs of HUMAN BEHAVIOR:BEHAVIORAL PRINCIPLES FOR THE PRACTICING CLINICIAN 【邦訳: 松見純子 (2009)臨床行動分析のABC,日本評論社】

・ Raymond .G .Miltenberger (2001)Behavior Modification : Principles and Procedures / 2nd edition 【邦訳: 園山 繁樹・野呂 文行・渡部 匡隆・大石 幸二 (2006) 行動変容方入門 二瓶社】

・ 佐藤 正二・佐藤 容子 (2006) 学校におけるSST実践ガイド 子どもの大人スキル指導 金剛出版

・ William R. Miller・Stephen Rollnick (2002) Motivational Interviewing Second Edition. 【邦訳: 松島 義博・後藤 恵 (2007)動機づけ面接法 星和書店】