Amazonのキンドルにて療育・教育の教材絵本を発売中です。
今回の「感情」は2冊目の絵本ですが1冊目は「まる、しかく、さんかく」というタイトルの絵本でした。
今回の絵本「感情」はの1つ前の絵本「まる、しかく、さんかく」の詳細は「https://en-tomo.com/2024/03/15/circle-square-triangle/」よりご覧ください。

感情ー教育・療育教材絵本ーかんじょう:嬉しい、悲しい、びっくり、怒ってるサンプル
以下が本「感情ー教育・療育教材絵本ーかんじょう:嬉しい、悲しい、びっくり、怒ってるサンプル」の内容です。
①購入物には「サンプル」と「Sample」の文字はございません
②2025年現在「Kindle Unlimited 読み放題」でも使用していただくことが可能です
③上のサンプルは動画にてご紹介していますが、実際に購入いただいたものは動画ではなく手でスクロールすることでページを移動することができます
今回の「感情」の絵本、
「嬉しい」、「悲しい」、「びっくり」、「怒ってる」という感情を示す表情の教材は多くあるものの、複数の場面から連続した結果として感情を示す表情を表現したアイテムが少ないのではないか、というところから前半部分は、
「嬉しい」、「悲しい」、「びっくり」、「怒ってる」という感情を示す表情に辿り着くまでに場面を入れ込みました。
また最終的にその感情を示す表情はアップで描かれ、お子様にとって分かりやすいように工夫をしています。
後半部分には「嬉しい」、「悲しい」、「びっくり」、「怒ってる」という感情を示す表情のみを描いたページがあり、
また絵本に出てくる「お母さん」、「お子さん」の「嬉しい」、「悲しい」、「びっくり」、「怒ってる」という感情を示す表情が1枚のページに複数あるページも多く描きました。
絵本「感情」の使い方ー発語が可能なお子様向け
前半部分は「嬉しい」、「悲しい」、「びっくり」、「怒ってる」という感情を示す表情に辿り着くまでに場面を入れ込んでいるため、
もし少し絵本を聞けるお子様であった場合は感情を示す表情までの部分もエピソードとして聞かせると良いでしょう。
絵本は最後まで読み聞かせるのではなく区切ってお使いください。
例えば1番最初は「嬉しい」の感情がフォーカスされていますが、
読み手「男の子がお母さんを見つけたね」(1枚目)
読み手「男の子がお母さんに話しかけたね」(2枚目)
読み手「男の子がお母さんの肩を揉んであげてるね」(3枚目)
読み手「お母さん、どんな気持ちかな?」(4枚目)
ー 模範解答「嬉しい」など
ー 惜しい解答「笑ってる」など(気持ちを聞いているのに表情を答えている)
例えば2番目は「悲しい」の感情がフォーカスされていますが、
読み手「男の子がお母さんに怒ってるね」(1枚目)
読み手『男の子がお母さんを見て「ん?どうした」と思ってるよ』(2枚目)
読み手「お母さん泣いちゃってる・・・」(3枚目)
読み手「お母さん、どんな気持ちかな?」(4枚目)
ー 模範解答「悲しい」など
ー 惜しい解答「泣いてる」など(気持ちを聞いているのに表情を答えている)
という使い方をスタンダートとして想定しました。
発展系として、
・ 「どうして、嬉しそうなのかな?」などと理由を尋ねる
・ 悲しいや怒ってるに関しては「どうすればよかったかな?」や「このあと、どうすれば良い?」と代替行動を聞いたり、問題解決課題として扱う
ということも可能です。
そののち、「お母さん」、「お子さん」の「嬉しい」、「悲しい」、「びっくり」、「怒ってる」という感情を示す表情が1枚のページで描かれていますが、このページでスタンダートな課題は、
・ 「どんな気持ち?」と聞く
が考えられます。
発展系としては、
・ 「この顔、嬉しいだね。嬉しいとき、3つ教えて」
・ 「悲しがってるけど、悲しいときって何か声をかけてあげる?」
などの課題も考えられるでしょう。
もし以上の課題が難しいお子様の場合は、
・ 「これ、どんな気持ち?」というように表情を見て感情を答える課題
にも使えます。
それぞれの感情を描いたイラストは、
・ ストーリーの結果として示された4種の表情
・ ストーリー後の1枚絵として示された「お母さん」の4種の表情
・ ストーリー後の1枚絵として示された「お子さん」の4種の表情
と3種類が存在しますので1つの表情以外で練習が可能です。
また「https://en-tomo.com/2024/03/29/kanzyou-woman-child/」のページにこの絵本で描かれている「お母さん」「お子さん」の4種の表情の絵カードをPDFでダウンロードできます。
そのため絵本教材と絵カードによる般化学習も可能です。
絵本「感情」の使い方ー発語が難しいお子様向け
例えば1ページに4つのアイテムが書かれているページを示し、
「嬉しい」
「悲しい」
「びっくり」
「怒ってる」
と1つの刺激だけを伝え触って選択してもらう練習が可能です。

絵本中には上のイラストのように4つのアイテムが書かれているページが全部で8ページあります。
そのためさまざまなパターンにて練習が可能です。
このとき、「お母さんだけ」もしくは「お子さんだけ」の4つのアイテムが描かれているページの方が、「お母さん」と「お子さん」が描かれているページよりも簡単でしょう。

難しい場合やまだ分かってなくてこれから練習をして行くよという場合は?
・ 表情が1つ書かれているページを示し「嬉しい」とか「悲しい」とか、1つの刺激をお子様に見せながら言い聞かせる。言い聞かせたのち、お子様にも「嬉しい」と言ったのち触ってもらう
・ 先ほど上でも紹介した「https://en-tomo.com/2024/03/29/kanzyou-woman-child/」より絵カードのPDFをダウンロード印刷し、紙の教材で練習をしたのちに般化課題として絵本を使用する
などの使用用途も良いと思います。
※「https://en-tomo.com/2024/03/29/kanzyou-woman-child/」から絵カードのPDFは無料でダウンロード可能です
さいごに
本作は2冊目の絵本です。
絵本を通していろいろな学習方法が可能なように工夫をしました。
「感情を理解する」は自閉症、発達に遅れのあるお子様の課題となることがあります。
この絵本では特に前半部分で複数の場面から連続した結果として感情を示す表情を表現しているので、文脈を織り込んでいろいろな聞き方、問題を出すことが可能です。
この絵本が皆様の日々の療育活動に貢献できることを願っています。
ABA自閉症療育のブログを通して、活動も徐々に発展して来ました。
これからも精力的に何か1歩、この業界に貢献できるよう頑張って行きますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。