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ABA自閉症療育テクニック

  • 2023年9月8日

DTTを他の人にもお子様の課題をやってもらい「般化訓練」するー「般化勾配」から考察、「クレバーハンス」にも気をつける(ABA自閉症療育テクニック20)

本日ご紹介したい内容はお子様へ課題を行うとき、般化に関わる内容です。 Shira Richman (2001) は般化について、 般化とは直接教えていない様々な場面や状況、人に応じて適切な行動を示すこと。また、教えられた型どおりではない応答を示すこと と述べています。 ABA自閉症療育では般化は重要なテーマの1つです。 あなたがお子様へ何か課題を通して教えるとき、それはきっとあなたの前だけでできて […]

  • 2023年9月1日

負けたとき強い癇癪を起こすお子様、その理由の考察、そしてどのように介入(対応)するべきか?(ABA自閉症療育テクニック19)

今日はいろいろなお子様がいる自閉症療育の中でタイトルにあるように、 特に負けることを嫌悪的に感じるお子様に対してどのように関わって行き、そのところを緩和していけば良いのかについて書いて行きましょう。 「勝負事をして負けることが許されない、勝てないと泣く・怒るなどの強い癇癪を示す」お子様がいるのですが、このようなお子様を私は「負けの耐性が弱い」と呼んでいます。 「負けの耐性が弱い」お子様は「1番じゃ […]

  • 2023年8月4日

いわゆる「コントロールの強い」、「我が強い」、「わがまま」なお子様の状態考察と対応の方向性(ABA自閉症療育テクニック18)

みなさんはコントロールの強いお子様と関わったことがあるでしょうか? 例えば私はABA自閉症療育を通してさまざまなお子様と関わっています。 「コントロールの強いお子様」を一般的な言い方で表現すると「我が強い」とか少し嫌な言い方をすれば「わがまま」というように表現されるかもしれません。 自閉症や発達に遅れのあるお子様もさまざまなお子様がいらっしゃいます。 さまざまなお子様がいらっしゃいますので、もしあ […]

  • 2023年6月30日

マッチング、受容課題を紹介、マッチング、受容課題は何をしているのかを意識する、課題設計のコツ(ABA自閉症療育テクニック17)

ブログ内「教材」の章ではABA自閉症療育で使用する絵カード教材を投稿することも始めましたが、ABA自閉症療育ではカードを使ってお子様に知識を教えることを行うことも多いです。 カードを使う利点ですが例えば「車」や「電車」というのを教えるとき、「車」や「電車」の視覚刺激があった方が便利でしょう。 全てを実物で行うとなると「車」や「電車」を教えるときガレージに行ったり、駅へ行ったり、街に出て一緒に散歩し […]

  • 2023年5月5日

プロンプトとは?フェイディングをして行こう「自発行動促進と依存防止」、強化子をセットにする(ABA自閉症療育テクニック16)

ABA自閉症療育でお子様に療育を行なっている中で「プロンプト(Prompt)」という言葉を耳にすることがあると思います。 このプロンプトを一般的な、簡易的な言葉で言い換えれば「ヒント」や「補助」と思ってもらって構いません。 ABAのプロンプトについて例えばRaymond .G .Miltenberger (2001)を参考にすれば、 本来、自然に行動を引き起こすであろう刺激を「弁別刺激」と呼ぶので […]

  • 2023年3月3日

スキル選定時「今、マイナスになっていることを0に近づける」だけでなく「0からプラスにする」視点もどうだろう?(ABA自閉症療育テクニック15)

これは私見ですが、多くの人が持つ印象は「今、周りの子と比べてできないことをできるように教える」という視点から考えてしまうことが多いように思います。 例えば「名詞を知らないので、名詞を教える」とか「話せないので、お話ができるようになる」とか「ハサミが上手く使えないので、ハサミをうまく使えるようにする」とか「遊びに参加できないので、遊びに参加できるようになる」などでしょうか? 個人的に思うことは、これ […]

  • 2023年1月13日

先行子操作で問題行動を一旦凌ぐ、ABA自閉症療育の問題対応方法の1つ(ABA自閉症療育テクニック14)

私はABA自閉症療育、いや、ABAでなくとも自閉症の療育は大きく分けると2つのことを並行して行なって行く必要があると考えています。 1つ目は「習得が充分でないスキルの獲得・促進と遅れている能力の促進」です。 例えばお友達と上手に遊ぶことができないお子様の場合「上手に遊ぶことができない」ということを分析してターゲット行動へと昇華し、その子に合わせた必要なスキル、例えば「順番を守る」とか「負けてもキレ […]

  • 2022年12月9日

教えた適切な知識やスキルの般化を促進するため意識しておきたいポイント(ABA自閉症療育テクニック13)

ABA自閉症療育でお子様が新しいスキルを獲得する、理想的な目的は、 お子様に教えた知識やスキルが適切な人や場所で発揮され、自然に強化を受け発展して行くことが目的である と私は思っています。 ABA自閉症療育では「般化(はんか):Generalization」と呼ばれる領域です。 Shira Richman (2001) は般化について直接教えていない様々な場面や状況、人に応じて適切な行動 […]

  • 2022年12月2日

2つ以上のものを比較したときの関係性を表す言葉を教える際、意識したい点ー例えば「大きい」「小さい」(ABA自閉症療育テクニック12)

例えば言葉の遅れのあるお子様へ言葉を教えることをイメージしてみてください。 どのようにして教えることができるでしょう? 教え方としてはいろいろあると思いますが言葉を出して表現することが得意ではないお子様の場合はイラストのように何枚かあるカードなどを使って「正しく選択する」ことで教えて行くという方法があるでしょう。 このような特定の刺激を正しく選択させることで物事を教えて行く課題を「受容課題(じゅよ […]

  • 2022年10月28日

社会的スキルを実行させるとき、自分と相手(もしくは教える側)のイメージをマッチングする(ABA自閉症療育テクニック11)

本ブログページではABA自閉症療育で私が意識していること、 「社会的スキルを実行させるとき、自分と相手(もしくは教える側)のイメージをマッチングさせた上で行ってもらう」ということをABA自閉症療育のテクニックとして書いて行きます。 社会的スキルについて小林 正幸・宮前 義和 (2007) は、 人はさまざまな人間関係の中で生きており、人間関係を軽々とこなし、良好な関係を結び、人間関係の何の問題も感 […]